第2回現地見学会

くにびきジオパーク・プロジェクト現地見学会(第2回)

 

神話の地,美保関—くにびきの里と大陸分裂

 

2013年11月9日(土)  

 

 島根大学くにびきジオパーク・プロジェクトセンターは,いづもの地を「くにびきジオパーク」として,日本ジオパークの認定を目指した活動を行っています.その一環として現地見学会を企画しています.今回は,島根大学や美保関の地元の専門家がガイドとなり,松江市美保関町の地質,生物,歴史,文化が体感できる場所を訪れます.

 

 松江市美保関町は島根半島の東部に位置しています.ここには,今から2000万年前前後の地層(古浦層:こうらそう),その後の1600万年前前後の地層(成相寺層:じょうそうじそう),および1500〜1400万年前の地層(牛切層:うしきりそう)が広く分布しています.

 古浦層ができた時代は,まだ人類が地球上に姿を現しておらず,日本列島がユーラシア大陸の一部で,大陸が分裂し活発に火山活動が起こり,窪地に湖や河川が発達していました.ワニやビーバー等の今では日本で見られない動物もすんでいました.

 成相寺層はその後,分裂した場所がさらに拡大し,湖や河川だった場所に海水が流入して日本海の原形ができ始めた頃の地層で,火山活動もまだ活発に行われていました.

 牛切層はその後,日本海が深海の海底斜面となった時に形成された地層で,深海の貝化石が産出します.  

 

 美保関町にはこのような地質を土台とした歴史,文化,自然が体感できる場所も多々あります.また,出雲神話に登場する場所として歴史的価値も非常に高く,恵比寿社の総本山として全国的に有名な美保神社があります.さらに,地質(石材等)を利用した江戸〜明治時代の頃の町並みである青石畳通りや美保関灯台のような建築物も見られます.美保関灯台周辺の照葉樹林が主体の森は鳥獣保護区に指定され,渡り鳥が数多く見られることでも知られています.  

 

そこで,今回の見学会の見どころは以下のようです.  

 

○地質学的見所  

1.美保関町地蔵崎および獅子ヶ鼻の古浦層:火山灰や火山礫が積もった地層,河川や浅い湖で堆積した礫,砂,泥からなる地層  

2.美保関町惣津海岸の古浦層と成相寺層:島根ジオサイトの1つ.河川〜湖に堆積した砂や泥からなる古浦層,深海に堆積した黒色の泥や激しい火山活動の痕跡(火山岩),および変形した地層が見られる成相寺層  

3.美保関町千酌海岸の牛切層:深海の海底斜面で形成された鬼の洗濯岩状に砂岩と泥岩が交互に繰り返す地層,海底地すべりによって変形した地層,マグマが貫入してできた岩石,深海に生息していた生物の化石など

 

○歴史学的見所  

1.美保神社:国指定重要文化財,恵比寿社の総本山.  

2.青石畳通り:江戸から明治時代に栄えた石畳の港町,青石の利用.  

3.美保関灯台:明治31年竣工,世界の歴史的灯台百選,国の登録有形文化財,森山石の利用,周辺の植生・景観.

 

○日程:11月9日(土)

 

○集合:島根大学正門 9:15集合(9:30 出発,17:30解散)

 

○コース:大学出発(9:30)→千酌海岸(10:10〜11:10)→惣津海岸(11:30〜12:30)→美保神社と青石畳通り(12:45〜14:45,昼食)→美保関灯台および地蔵崎(15:00〜16:00)→獅子ヶ鼻(16:10〜16:40)→大学着(17:30)

 

○対象:小学校高学年以上の生徒,学生,一般(小学生の参加は保護者同伴に限ります)

 

○定員:先着約30名

 

○交通:島根大学が手配する中型バス

 

○参加費:保険代(200円)

 

○持ち物・服装:昼食弁当・飲料,歩きやすい服装と運動靴,帽子を着用.

 

○申込方法:申込〆切 10月31日(木),ハガキ,FAX またはe-mail で参加希望者の住所(郵便番号)・氏名・年令・電話番号を記入して,下記に申し込んで下さい. (リクレーション保険をかけますので全員の氏名,住所と年令が必要です)

 

○申込先及び問合せ先:島根大学大学院総合理工学研究科地球資源環境学領域  

〒690-8504 松江市西川津町1060  入月俊明(TEL: 0852-32-6457, FAX:0852-32-6457) Email: irizuki@riko.shimane-u.ac.jp

 

○主催:島根大学くにびきジオパーク・プロジェクトセンター

○共催:島根大学大学院総合理工学研究科地球資源環境学領域

○後援:松江市,出雲三大神話語り部の里